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成長発育とその法則


1.成長発育とは

成長(growth)とは、生物が正常な量的変化をすることで、
大きさを増すという生物学的過程の結果である。
発育(development)とは、生物が発育により機能が分化し、成熟し複雑化してゆく状態を表している。
矯正学では、成長発育とひとまとめにして使っていることが多い。
成長発育は、個体により異なるが、遺伝的因子と環境的因子とによって影響を受ける。

2.成長発育の法則

成長発育は器官、臓器により。また時期により、その速度や量が異なる。
しかし、これらの成長発育は一定の原則に従っている。
これをHarris, J.A.とScammon, R.E.は、臓器発育曲線として4つの型に分類している。

1)第1型:一般型(general type)
身長、体重、筋肉、骨格、顔面頭蓋(上顎骨、口蓋骨、頬骨、下顎骨、舌骨)などの発育を表すもので、S字曲線またはシグモイド曲線とよばれている。

2)第2型:神経系型(neural type)
脳、脊髄、脳頭蓋(底)など。6〜8歳で成人の90%以上に達する。

3)第3型:性器型(genital type)
睾丸、卵巣などの生殖器は、思春期以降急激な発育をする。

4)第4型:リンパ系型(lymphoid type)
胸腺、リンパ腺など。10〜12歳前後で最高に達し、それ以後退縮し、20歳ころ正常値になる。

以上の4つの型のうち、特に矯正学と深い関係にあるのは
第1型の一般型と第2型の神経系型である。
すなわち、身長、上顎骨、下顎骨などは一般型で、脳頭蓋(底)は神経系型の発育曲線を描く。
矯正治療を行うとき、成長発育の量と方向が問題となる。治療を開始するとき、
どこの成長発育がどれくらい残されているか、またどれくらい期待できるかを
予測する必要があるからである。




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