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頭蓋・顔の成長


1.頭蓋の成長

頭蓋は脳髄を含む脳頭蓋(頭蓋骨)と、顔面を構成する顔面頭蓋(顔面骨)よりなる。
頭蓋骨は次の10種より構成される。
(1)前頭骨、(2)頭頂骨、(3)後頭骨、(4)側頭骨、(5)蝶型骨、(6)篩骨、(7)下鼻甲介、(8)涙骨、(9)鼻骨
(10)鋤骨、以上で神経系型の成長発育を示し、幼児期までにその大部分が形成されている。

顔面骨は
(1)上顎骨、(2)口蓋骨、(3)頬骨、(4)下顎骨、(5)舌骨、の5種を含み、一般型の成長発育を示し、S字曲線を描く。
脳頭蓋と顔面頭蓋との容量比は、0歳では8:1、6歳で5:1、成人になると2:1と変化する。
出生以降、顔面頭蓋が脳頭蓋に比して、成長発育の割合が大きいことを示している。

Nasionは脳頭蓋と顔面頭蓋の境に位置しているため、神経系型の成長発育をするので、
5歳時には85%が完成されている。そして5〜10歳では96%が完成される。
一方、一般型の成長発育は、5歳までにそれぞれ45%、40%が完成され
5〜10歳では両者とも65%が完成されている。
したがって、成長発育量は10歳以降に35%が残されており、
矯正治療に利用することが出来る。

顔の成長

1.顔の高さ
顔の高さは3歳くらいまでに約73%が完成する。そして80〜90%が10歳くらいまでに完成する。

2.顔の幅
上顔面幅は2歳で成人の70%が完成され、10歳では90%が完成している。
下顔面幅は5歳までに主として形成され、第一大臼歯の萌出時までに85%が完成する。
顔の幅が最初に完成されるということになる。

3.顔の深さ
3歳で上顔面部が成人量の80%、中顔面部が77%、下顔面部が69%、それぞれ完成している。
5〜14歳までに、中顔面部は上顔面部よりも、そして下顔面部は中顔面部よりも多く成長する。
深さは、矯正治療と特に関係が強い。
以上から、9〜10歳までには、顔の成長はすべての方向において、
ほぼ完成していることがわかる。

付.口蓋の発育と唇裂・口蓋裂
切歯孔より前方の奇形は、内側鼻突起と上顎突起との間の溝に中胚葉が侵入しなかった場合、
およびこの溝の中の組織が破壊された場合に起こる。
側方唇裂、上顎裂、および一次口蓋と二次口蓋との間に生ずる裂がこれに属する。
また、切歯孔より後方の奇形は、口蓋突起の癒着不全による。
口蓋裂(二次)および口蓋垂裂がこれに属する。
以上の両方を合併したものが唇顎口蓋裂である。
胎生期における口蓋の発育がなんらかの原因でその過程に欠陥が生ずると、
上記のような病状を呈し、唇裂・口蓋裂となる。
このような先天的な疾病に対しての矯正治療は1982年4月より
健康保険が適用できるようになった。




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